30代管理職がキャリアカウンセリングを体験 キャリアを棚卸しして見えてきた選択肢とは
30代以降のミドル世代で、プレーヤーとしても管理職としても経験を重ねてきて、会社の居心地も良いけれど、「このままでいいのだろうか」と考えている方は一定数いるのではないでしょうか。東京のIT企業で管理職をしている39歳のKさんも、その一人。
現在、Kさんが勤務している会社の勤続年数は8年半になり、40歳を目前に「もっと自分を試したり何かに挑戦したりしなくていいのだろうか」と考えることが増えてきたそうです。今の会社に不満があるわけではないようですが、そんなKさんがもし、転職を考えるとしたら……?
また、「転職市場で自分の価値がどこまであるのか知ってみたい」という気持ちもあるとのこと。そこで、ハイクラス転職サービス「doda X」のキャリアカウンセリングを受けてみていただくことになりました。
今回キャリアカウンセリングを受けるKさん
<doda Xで受けられるサービスとは?>
doda Xでは、自身の職務経歴書を登録しておくだけで、ヘッドハンターからスカウトが届く「ヘッドハンティングサービス」や自分自身で求人検索をして応募が可能な「求人紹介サービス」などが利用できる。
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※キャリアカウンセリングは、dodaのハイクラス層専属のキャリアアドバイザーが担当いたします。
※ご案内の対象者には、事務局から電話かメールでご連絡。ご利用にはdodaエージェントサービスの登録が別途必要になります。
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プロに聞く、30〜40代の転職市場のリアル
堀川:初めまして。キャリアアドバイザーの堀川と申します。本日はよろしくお願いします。
K:Kです。今日はよろしくお願いします。
堀川:事前に「すぐに転職するつもりはないけれど、このままでいいのかという漠然とした不安がある」と伺っています。
K:そうなんです。具体的な方向性などは何も決まっていなくて。こんな状態での相談でも大丈夫ですか?
堀川:はい、まったく問題ないです!
K:40歳を目前に、最近は「年齢的にそろそろ転職のラストチャンスなんじゃないか?」と今後のキャリアも含めて考えることがあります。
堀川:そのお気持ち、とてもよく分かります。ただそれで言うと、膨大な求人票を見てきて肌で感じているのですが、今はいわゆる「35歳転職限界説」はなくなっていて、40代の転職成功事例が増えてきているんですよ。数年前から、ハイクラス人材の市場が活況になってきました。
K:そうなんですね。私がいるマーケティング業界特有の傾向などはあるのでしょうか。
堀川:マーケティングの関連職や企画・営業職、コンサルティングといった職域では、即戦力となる人材が求められる傾向にあります。そして即戦力であるかどうかは、その方が経験してきた職種と業界の掛け算で測られることが多いです。
あとは、やはりKさんと同年代の方は、これまでの実績やスキルに加えて、別軸でさらに新しい経験を重ねたいと転職を希望される方が目立ちますね。
K:まさにそうです。在籍期間が長くなるほど、このままでは所属している会社や業界でしか通用しないキャリアになるのではと考えるようになるのは、私の年代ではあるあるな気がします。
堀川:ほかにも、「残業を減らしたい」や「管理職になったけれど、専門職として現場にいたい」というお悩みもよく伺います。
K:分かるなぁ……。プレイングマネジャーをしていると残業が増えがちですし、現場仕事とマネジメントを両方とも満足のいく形でやり切ることが難しくなってくるんですよね。
堀川:Kさんのお悩みが顔を出してきたところで……Kさんの今までのキャリアについて、詳しくヒアリングさせてください。
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管理職・Kさんの経歴と現状は?キャリアアドバイザーがヒアリング
堀川:まず、これまでどのようなご経歴を歩まれてきたのでしょうか。それを踏まえて、キャリアの棚卸しをいっしょにできればと思います。
K:新卒時の就職活動では、スポーツビジネス業界で働きたいと思っていました。ただ、当時は求人がほとんどなく…。まずは、ビジネスの基礎力を高めようと、通信系の企業に営業職で就職したんです。そこで新規開拓の営業を経験した後、新規事業を立ち上げたばかりのベンチャー企業と縁があって転職したのですが、1年もしないうちに会社が倒産してしまって……。
堀川:それは大変でしたね。
K:はい。今では笑い話ですが、当時は驚きましたね。その後は、とある広告代理店の関連会社に転職しました。業界未経験で入ったので、制作進行業務からプランナーのような仕事へと徐々にステップアップして、デジタルマーケティングに関する実績を積むことができました。
ただ、常駐型の働き方だったので、会社に対する帰属意識はあまり持てませんでした。より専門性を高めると同時に、もっと帰属意識と裁量を持って働きたい思いが強くなり、友人の紹介で今の会社に転職しました。
堀川:そうだったんですね。今の会社は勤続8年半だとか。どんな業務をされているのでしょうか?
K:企業のデジタルマーケティング支援をしている会社で、セールス、ディレクター、プロデューサーなどさまざまな職種を経験しました。現在は、マネジャーとしてセールスプランニング領域を担当しています。
堀川:順調なキャリアに思えますが、「このままでいいのか」と思っているのはどんなことに対してなんでしょうか。
キャリアを棚卸しして見えてきた、Kさんの悩みと願望とは
マネジャーとプレーヤー、どちらを極める?
K:今の会社は創業後、すぐに入社しているので愛着がありますし、裁量を持って働けているので、やりがいもあります。ただ、現状はマネジャーとプレーヤーとしての役割の比重が半々くらいで、良く言えばいろいろ経験できていますが、悪く言えばどちらもやり切れていない感覚があります。
なので、今後のキャリアを考えると、プレーヤーとして専門スキルを高めていくか、マネジメントスキルを高めていくかで悩むことがあります。
堀川:なるほど。それはプレイングマネジャーが直面しやすい悩みですよね。Kさんとしては、どちらにもやりがいをお持ちなのでしょうか。
K:もともとはプレーヤー気質で、現場の実務にやりがいを感じています。ただ、今はマネジャーになり、事業や組織の難しく複雑な課題に向き合っていくことの充実感があるので、少し思考が変わってきているかもしれません。
堀川:そうなんですね。お話を伺う限り、今の会社に愛着があって現場の仕事にもマネジメントにもやりがいを持っていらっしゃるように感じます。もしかしたら、このまま在籍するのも一つの道かもしれませんね。
希望する働き方と、仕事に求めるものとは?
K:そうですね。ただ、この先も今のようなハードワークができるかというと、だんだん年齢的に厳しくなっていくんじゃないか、とも感じます。
堀川:今の会社のままだと、その状態はこれからも続きそうでしょうか?
K:そうですね、この先も続くのかなとは思います。
堀川:確かに、クライアントの要望に応えるビジネスモデルだと、働く環境を変えるのはなかなか難しそうですね。もし転職したとしたら、ほかにかなえたいことはありますか?
K:やはり新卒のころから、ずっとスポーツビジネスに携わりたい気持ちがあるので、そういった自分の興味がある領域の事業会社でのマーケティングの仕事に興味がありますね。自分が好きだと思える商材やサービスを扱って、事業をじっくり伸ばしていくことができたら楽しいんじゃないかと思っています。
堀川:それはやはり、今の会社でかなえるのは事業構造上、難しいということですよね。
K:はい。今はあくまで支援会社という立ち位置なので、クライアントの事業を外から支援することはできますが、関われる範囲には限りがあるんです。
とはいえ、最終的には、自社の事業・サービスにせよ他社の事業・サービスにせよ、企業や人の悩み・問題が解決できれば幸せに感じるのではないか、と思っています。根本的に出世したいとか収入を上げ続けたいという欲が少なくて、自分自身の納得感や満足感のほうが大事なんです。
堀川:なるほど。Kさんにとっての本質は、そこにあるんですね。
キャリアカウンセリングを通して見えた選択肢は?
堀川:ここまでのお話をまとめると、Kさんにはご自身の得意分野であるマーケティングスキルを活かして、スポーツ関連事業などの興味がある領域に携わりたいというご希望があり、かつエキスパートとマネジメントのどちらを極めるかで悩まれていると。あとは、働き方も改善したいということでしたね。
もし転職活動をされるとしたら、2つの方向性を軸に求人を見られると良さそうですね。1つは、おっしゃるようにスポーツ関連などの興味が持てる領域の事業会社に入ることで、もう1つは好きな領域のクライアントを扱う広告代理店に入ることです。後者の場合は、外から支援する形にはなりますが、好きな商材・サービスを扱うことはできます。
40代の転職ではしっかりネクストキャリアを見据えたうえで選択することをおすすめします。例えば40代半ば以降でもう一度転職を考えるとなった時に事業会社⇔支援会社など仕事の軸が大きく変わる転職を目指すと、ハードルが上がっていくことも。そしてどちらに転職しても、プレイングから入っても、マネジャー候補から入ってもいいと思います。どちらの業務も好きで、どちらを極めるか迷われているので。
K:なるほど…。整理してくださって、ありがとうございます。ネクストキャリアで気になったのですが、将来のことを考えると、やはり管理職の道は捨てないほうが賢明でしょうか?
堀川:業種や職種にもよるのですが、例えば30代・40代と比較すると、50代以降になると転職の難易度は上がっていきます。そうなった場合、定年まで在籍するか、独立するか、雇用形態を変えるのかなど、さまざまな選択肢が出てきます。
仮にそれまでに一定の裁量を持ち管理職としての経験を十分に積んでおけると、知見がある人材としてベンチャーに転職するなど選択肢が増える可能性はありますね。
K:なるほどなぁ。そうした点も踏まえて、先を見据えて考える必要がありそうですね。
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キャリアカウンセリングを終えて
堀川:キャリアカウンセリングを受けてみて、いかがでしたか?
K:普段、転職について相談できる相手があまりいないので、専門的な知識を持った方とお話しできる機会はとても貴重でした。頭の中で混沌としていたことが、堀川さんの質問を通して言語化できたように思います。
好きな領域の事業会社に行くのか、そうしたクライアントを扱う広告代理店に行くのか。そして、プレーヤーからスタートするのか管理職からスタートするのか。いま一度、自分の本心と向き合ってみます。
それに、この年齢になってくると、40代や50代のライフステージを意識したキャリアを考えていかなければいけないんだなと改めて感じました。
堀川:そうなんです。特に30代中盤〜40代の転職は、今の目の前のキャリアだけではなく、10年単位で将来どう働きたいかまで見据えないといけません。一人で思いを言語化して、キャリアの棚卸しや設計をするのは難しいので、ぜひ私たちのような第三者に話してみてほしいですね。
お話しすることで方向性が見えて、その方を望む未来に送り出すことができれば、私としてもうれしい限りです。相談したからといって、必ずしも転職を考えないといけないわけではないので、キャリアに関する疑問や不安があったら、ぜひ気軽にキャリアカウンセリングを受けていただきたいですね。
<ハイクラス転職カウンセリングとは>
ハイクラス転職のプロフェッショナルである、doda専属のキャリアアドバイザーがあなたの市場価値向上をサポート。応募書類の見せ方や面接対策、強みの発掘など、ハイクラス転職のお悩みに答えます。また、ご希望に応じた求人をご紹介することも可能です。
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