外資系企業の特徴や求められるスキル、転職活動のポイントを解説

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日本企業と外資系企業では、評価制度も企業文化も異なる傾向があります。
本記事では、外資系企業への転職を検討している方に向けて、その特徴や求められるスキル、転職成功のためのポイントや注意点について解説します。

INDEX(読了時間8分)

外資系企業の中途採用は拡大している

新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年は外資系企業の採用も影響を受けたようです。しかし、企業活動が回復している外資系企業は徐々に中途採用を拡大しています。

パーソルキャリアの調査によると、コロナ禍による在宅勤務や巣ごもり需要によって、IT業界では引き続き採用活動が活発しています。また、ライフサイエンス業界においても、対面で行っていた業務フローの見直しにより、デジタルマーケティングの人材やコマーシャルエクセレンス(データに基づき様々なアプローチ方法で企業や製品価値を高める戦略を立案・実行する)のスキルを持つ人材が求められているようです。

その他、国を跨いでのプロジェクトが増加する中で、グローバルでのプロジェクトマネジメント経験を持つ人材や、自動化、DXに関連する職種においても人材の需要が高まっています。※1

求人が増加している外資系企業の国籍

国別では、ヨーロッパやアメリカ資本の企業数はやや減少しています。一方で、アジア系の企業は増加傾向にあります。さらにその中でも中国の企業数は全体の4割近くを占め、今後もシェアを大きく占めるのではないかと予想されています。※2

※1「Market Overview Report 2022」パーソルキャリア
※2「第54回外資系企業動向調査(2020年調査)の概況経済産業省

外資系企業の特徴

外資系企業の考え方や企業文化は、日本企業と異なる場合があります。特に、日本企業から初めて外資系企業に転職をする場合は、違いに戸惑う人もいるでしょう。外資系企業の特徴を解説します。

考え方・企業文化

外資系企業は、ジョブディスクリプション(職務記述書)に沿ってどの仕事を行うのかが明確に決められている場合が多く、業務が細分化されている分、専門性が高い人材が評価されやすいのが特徴です。個人の役割が明確化されているということは、自分次第で仕事の調整がしやすいともいえます。

人材の流動性

外資系企業では、転職をスキルアップの手段と考えている人も多く、数年で次の職場へと転職をすることも珍しいことではないようです。採用の基準は自社で実績を出せるかどうかが重要視されるため、過去の転職回数にこだわる企業は少ないといえます。
また、外資系企業では複数の会社で経験を積むことは、幅広い業務経験が豊富で優秀だとポジティブに捉える会社もあるようです。

評価制度

多くの外資系企業では、業務の評価者は人事ではなく、直属の上司となります。
直属の上司の評価がそのまま自分の評価として反映されるため、上司との関係性を良好に保つことがより必要といえるでしょう。

給与・福利厚生

外資系企業は終身雇用を前提としていないため、日本企業と比較すると一部の企業では福利厚生は充実していない場合もあります。その分、外資系企業は住宅手当などが年棒に組み込まれて、日本企業よりも多く給与をもらえる場合もあるでしょう。

しかし一部の外資系企業では、自社の株式を一定条件下で取得する権利を得るRSU(Restricted Stock Units)と呼ばれる制度や無料の食事、ジムの提供やボランティア休暇の制度など福利厚生が充実している会社もあるため、一概に比較はできなくなっています。
企業によって異なるため、入社後に後悔をしないためにも、条件はしっかり確認しておくことが大切です。

外資系企業に求められる人材とは?

外資系企業ではどのような人材が求められるのでしょうか。活躍に必要なスキルを解説します。

業務遂行力

外資系企業に向いている人は、主体性を持って業務を遂行できる人です。外資系企業は、個人の裁量権が大きいため、上司と連携しつつも、自分で判断して業務をすすめる必要があります。プロセスよりも結果を見られる傾向が強く、業務範囲内の仕事は、上司ではなく自分が責任をとることも求められるのが特徴です。成果を上げるために自主的に動ける人でないと苦労する可能性があるでしょう。

マネジメントスキル

外資系企業は採用の際に、マネジメントスキルのある人材を優先的に採用する傾向があります。新しい国や市場でのビジネスの拡大を目標としているため、後にチームの拡大を計画していることが多いからです。

なお、ここでは一般的な「部下のマネジメント」スキルのみならず、国内外の上司に対する「期待値」のマネジメントスキルも含まれます。チームの現状や部署の戦略を上司に報告する際、その期待値を適切に管理していくというスキルは、外資系企業において必要なスキルの一つです。

アピール力

日本では謙虚であることが美徳とされることもありますが、外資系企業では成果が出ているかが重要視されます。そのため、自身の成果はしっかりとアピールできることが必要です。

論理的思考力

グローバルなチームメンバーと働く場合には、価値観や言語の違いを踏まえて自分の意図を伝える必要があります。そのため、主語を明確にし、物事を極力わかりやすく伝える論理的思考力が求められます。

語学力

外資系企業といっても、海外企業の100%子会社や、日本の企業との共同出資の会社など、状況は様々です。そのため英語力の必要性をひとえに括ることはできませんが、傾向としては以下のケースが多いようです。

・社内のコミュニケーションや担当顧客が日本人の場合:必要性が低い
・社内のコミュニケーションもしくは、担当顧客が外国人:必要性が高い

ただし、社内資料は英語の場合が多いので、リーディング力は必須と考えておくとよいでしょう。
なおビジネスでは、英語の資格取得のみならず、実際に外国人の英語話者と問題なく英語でディスカッションができるかが問われます。読み書きだけでなく、リスニング力・スピーキング力を鍛えることが大切です。

高い専門性

新卒・中途問わず即戦力として迎えられる外資系企業では、ゼネラリストよりも高い専門性をもったプロフェッショナル人材が重宝されやすいです。特定の分野での専門性があり、実績をあげた人に昇進のチャンスも回ってくる傾向があります。自分は何が得意か、分かりやすい実績を持っている人材は評価されやすいと理解しておきましょう。

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外資系企業への転職を成功させるポイント

続いて、外資系企業への転職を成功させるポイントを紹介します。

英文の履歴書や職務経歴書のポイント

  1. なるべく簡潔に、希望している職種でアピールできる実績を書く
    実績は具体的な数字を用いて、企業側に自分を採用するメリットを示しましょう。履歴書・職務経歴書は自分を売り込む手段です。どのような成果を上げたのか、その成果を上げるために工夫したことは何か、的確に伝えられるよう事前に回答を準備しておくことが大切です。
  2. 語学力を証明する資格があれば記載する
    語学力を証明する資格がある場合は記載しておくと良いでしょう。企業によって求めるスコアは異なりますが、TOEICを例に挙げると外資系企業では800点が一つの基準となる場合が多いようです。

ただし、先述の通り日常的なコミュニケーションや業務を英語で行う企業では、資格だけでなく、実際にディスカッションできる英語力が問われます。自身が希望する企業が求めるレベルを事前に把握して対策をしておくことが重要です。

異業界・未経験職種への転職の場合の注意点

外資系企業の採用は、求めるスキルに合致する人材かどうかが重要視される傾向があります。そのため、異業界・未経験職種の転職では、企業にどのような貢献ができるのかが問われることは意識しておきましょう。
募集要項に対してスキルが不足している場合は、自主的に異業界や未経験職に対して学んだこと、実践したことをアピールするのも一つの方法です。

どのような転職でも言えることですが、どれだけ事前準備に力を入れることができたかで採用の合否は変わってきます。特に英語での選考がある場合は普段の選考よりもハードルが高く感じる方もいらっしゃるかもしれません。事前にジョブディスクリプションを読み込み、しっかりと準備しましょう。

外資系企業への転職活動の進め方

外資系企業への転職は何通りか方法があります。それぞれ特徴を解説します。

転職エージェント・ヘッドハンティングサービス

すでに外資系企業に絞って転職活動をすすめようと考えている場合は、外資系企業に特化した転職エージェントや、外資系企業の求人を持つヘッドハンターと出会えるヘッドハンティングサービスを活用すると良いでしょう。
外資系企業は、日本企業と比較すると情報が手に入りにくい場合もあります。書類選考や面接も対策が必要となるため、信頼できる転職エージェントやヘッドハンターに相談しながら転職活動をすすめることをおすすめします。

また重要ポジションほど非公開で募集されることも多いので、ハイクラスの転職の場合には、ヘッドハンティングサービスの活用も有効です。

ヘッドハンティングについてはこちらでも詳しく解説しています。
ヘッドハンティングとは? 仕組みや特徴、オファー時の対応について解説

ビジネスSNSの活用

ビジネスSNSのLinkedIn(リンクトイン)は、海外では名刺代わりに使われているSNSです。人脈づくりはもちろん転職活動のツールとしても使われています。
LinkedInは他のSNSと違い、詳細な職務経歴書を入力することができ、求人掲載の機能もあるのが特徴です。LinkedInを活用すれば世界中の求人を閲覧し、応募をすることも可能です。

リファラル採用

日本でも取り入れる会社が増えつつあるリファラル採用は、海外ではメジャーな転職活動の一つです。リファラル採用とは、企業が自社の社員に知人や友人を紹介してもらう採用方法のことで、カルチャーマッチが比較的担保しやすいため、採用のミスマッチを減らせるというメリットがあります。
外資系企業で働いている知人がいる場合は、その会社で自分にマッチするポジションを募集していないか聞いてみるのも良いでしょう。

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外資系企業へ転職するならヘッドハンティングサービスの活用を

外資系企業と日本企業とでは社風が大きく異なる場合があります。中には、個人を重視し、実力での評価がされやすい外資系企業の方がパフォーマンスを発揮できる人もいるでしょう。

今後、外資系企業でのキャリアを積んでいきたいという方は、ぜひヘッドハンティングサービスの活用を検討してはいかがでしょうか。転職支援の実績が豊富なヘッドハンターからのスカウトで、キャリアの選択肢が広がるかもしれません。

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