わたしの転職体験談
積み上げてきた経験によって、むしろ踏み出しにくくなっていた。
「何ができるか」から「何をしたいのか」にチェンジ
- 40代後半・男性・転職回数:5回
- コンサルティング業 コンサルタント・部長への転職
- 転職前
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年収1000万円
業種:通信事業
従業員規模: 1万人程度
職種/役職:ビジネス企画兼エンジニア/課長
- 転職後
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年収1200万円
業種:コンサルティング業
従業員規模:3万人
職種/役職:コンサルタント/部長
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- 転職活動期間
- 約1年
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- 応募した求人数
- 7社
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- 登録した人材紹介会社数
- 3社
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- 面談したヘッドハンター数
- 3名
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- 面接した企業数
- 5社
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- 内定数
- 3社
転職理由、これまでのキャリア
「エンジニアリング」と「事業開発」を軸に官公庁からキャリアをスタートさせ、製造業やWebサービス、通信会社など複数業種を経験し、領域もインフラからアプリケーションまで幅広く担当してきました。前職では、これまでの知見を活かし自分がプレーヤーとなって実行する機会が多かったので、やりがいはありました。一方で、変化の速い時代にあって、世界の課題に対処し、新規性を生み出し、または既存のものを再定義するためには、単に「どうやるか」という方法論を超え、「なぜやるか」という根本的な目的やコンセプトを深く理解し、それに基づいて戦略的に進めることが重要だと考えるようになりました。そこで、何か変えられないか、と「doda X」へ登録。
転職を進めるに当たっての
エピソード
キャリアアドバイザーとの面談時これまでの経験とスキルを活かして社会貢献したいという思いはありましたが、今思い返すと、どうしようか、ともやもやした状態で新たな道がないか相談していました。周囲に自分を投影できるようなモデルケースとなる人物も見つけられず…。でも、気軽に相談して良かったです。漠然とした質問にも真摯に向き合い、客観的な視点でのアドバイスをいただき、会話を通して本当にやりたかったことが明確になってきたのを覚えています。
まず、自分がどういうことを軸に仕事に取り組みたいか、これまでのキャリアを俯瞰で見直すという作業を、キャリアアドバイザーの小野寺さんがいっしょにやってくださいました。これまでは組織に求められたことに対して精いっぱい応えるような考え方で仕事をしてきましたし、新しい仕事環境との出会いもご縁をいただいてスムーズにステップアップしてきました。「何ができるか」はミクロからマクロまで語れる一方で「どういう軸を持って将来のありたい姿を希望しているか」を自分自身では言語化できていませんでした。
しかし、キャリアアドバイザーの小野寺さんとの対話を通し、原点に立ち返り、あらためて自分のモチベーションが何か、よく分かりました。「海外を中心とした革新的なITの最新技術を取り入れ、グローバルな視点で日本の事業を発展させることで社会貢献をしたい」という軸です。これによって、会社選びの視野も広がりましたし、自分がおぼろげに考えている今後のキャリアについて話したときも、キャリアアドバイザーとして過去に支援してきた多くの方の事例を踏まえて、キャリアについての解像度を上げられるようなコミュニケーションを取ってくれたので、転職活動が楽しくなっていくのを感じました。応募を開始してから自分のキャリアを考えるとき、しばしば「現在の年齢」と「現在のポジション」を起点に考えてしまいがちですが、小野寺さんに「将来の自分を想定し、そこから逆算して3〜4年後、あるいはそれ以上の長期にわたるキャリアパスを描く」というアドバイスを受け、その客観的な視点は一人では得られなかったものであり、未来設計の上で大いに参考になりました。このことは同時に、仕事を通してどういった人生を生きたいのか考えるということだったと思います。
私の強みは、「グローバルな視点に立ちビジネス開発を行うことができること、それを実現するためのエンジニアリング力があること」であり、組織をリードしていくことに強みがあると思っていたので、ビジネス開発を行うために事業会社を中心に応募をしていました。しかし、多岐にわたる業界でその専門性を活かして事業の根幹に関わる戦略を描くことができる「支援会社」という選択肢を提案してくれたことで目からウロコが落ち、コンサルタントへ応募。「何ができるか」よりも「何をしたいのか」がより明確になったからこそできた転換でした。「好奇心が旺盛だから、さまざまな業種の企業のビジョンをいっしょ に描いていけるポジションも向いているのではないか」など、客観的な立場から、私の志向・特性を見極めた上での提案をいただき、かなりしっくりきた感覚を覚え、その未来に魅力を感じました。これまでの社会人生活で学んで得た知見を提供することで社会に貢献したい、という意思にも気づきました。入社を決めたポイント7社応募し、5社の面接を経て最終的には3社から内定 をいただきましたが、やはり自分がやりたいことの「方向性」について共感していただけた今の会社に決めました。「何ができるか」ではなく「何をしたいのか」「将来どうありたいのか」を重視した結果だと思います。コンサルティング業では外部からさまざまな事業に関わることができ、変革に携われる多くのチャンスがあるというのは非常に魅力的だと感じて納得感を持って現職に決定しました。
転職した後のご状況と、
今後どうしていきたいか
転職してから1年以上経ちましたが、かなり充実した毎日が送れています。グローバルな視点で事業に関わるという当初のやりたいこともそうですが、何より会社のカルチャー、雰囲気がとてもいいです。同じ課題に焦点を当てて向き合っている同僚たちの姿勢がとても良く、支え合っていると感じられています。いっしょに課題を解決できる仲間がいるのはとてもありがたいことです。これからは、コンサルタントとして事業のビジョンを描いていきながらも、メンバーの育成などもしたいです。これまでの知見を社会へ還元していくという活動を続けて、いわゆる「ミドル世代」の経験を活かしていければと思います。
転職活動中の方へアドバイス
人生には多くの選択肢があり「固定された何か」があるわけではないと思います。「この道しかない」というレールはなく、将来の可能性を開くきっかけは無限にあると、今の年齢でも気づきましたし、転職に迷っていた自分に対しても同じ言葉をかけたいです。固定した考えや自分に対する思い込みを持つのではなく、まずは情報を見てみて、知ってみて、体感してみる。目を開いて、思い切って身を投じてみるということをぜひやってほしいです。
キャリアアドバイザーからの
コメント
小野寺 昌子
パーソルキャリア株式会社 ハイキャリア支援部 キャリアアドバイザー
当初明確な転職意思をお持ちではなかったので、仮に前職へ残り続けた場合と新しいキャリアをつくっていく場合、それぞれどうなるのかをていねいに会話いたしました。「どういうキャリアを歩まれてきて、今後どういう方向に進んでいくと想定されているのか」「どういった志向性をお持ちなのか」ということを言語化していただきながら整理し、企業にも一貫性が伝わるように職務経歴書の準備をしたことを覚えています。
ていねいに会話を重ねていく過程でご自身の「希望」が分かってきて、中長期的に活躍できる場を探されていくようになっていきました。対話を重ねながら、ご本人の口から「海外を中心とした革新的なITの最新技術を取り入れ、グローバルな視点で日本の事業を発展させることで社会貢献をしたい」という中長期的なキャリアへの展望について語られたことは大きなターニングポイントだったかと思います。好奇心が旺盛な方だったので、新しいことに向き合い続ける環境もありますよ、と選択肢を提示させていただき、今回の企業を紹介できたことはとても良かったと感じています。
優秀な方であったとしても、一人では自分の像を客観的に捉えることは難しいと思います。鏡を持たずして自分の姿は分からないように、人を介さずには自分のことは捉え直せません。強みも弱みも、自分だけでは見落としてしまうこともあります。まずは、今考えていることをどんどん口に出して、気軽に相談していただければと思います。転職はゴールではなくやりたいことをかなえるための通過点。今いる環境に違和感を覚えるのは自分自身が成長し、変わっている証拠だと考えています。ぜひ、人に相談するということをハードルに感じず、まずは自分を客観的に捉えるために、これまでのキャリアを話すことから始めてみてはいかがでしょうか。※キャリアカウンセリングは、dodaのハイクラス層専属のキャリアアドバイザーが担当いたします。
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