転職サイトのスカウトで落ちる場合の要因は?理由と対策を解説

転職サイトのスカウトサービスを利用すると、スカウトメールが届きます。スカウトメールは、ヘッドハンターや企業の採用担当者が求人と転職希望者のスキルや経歴を照らし合わせた上で送られますが、応募しても必ず選考を通過するわけではありません。

本記事では、スカウト経由の選考で落ちてしまう場合の要因とその対策のほか、自身に適したスカウトを増やすコツを転職のプロが解説します。

転職サイトのスカウトの基本

転職希望者が転職サイトのスカウトサービスに登録すると、スカウトメールが届きます。スカウトメールとは、ヘッドハンターや企業の採用担当者などが転職希望者のプロフィールを見て、企業への応募を促すメールのことを指します。

スカウトメールには、主に以下の3種類があります。

  • ・ヘッドハンターからのスカウト
  • ・転職サイトの担当者からのスカウト
  • ・企業の採用担当者からのスカウト

ヘッドハンターからのスカウト

ヘッドハンターは、企業が求める条件を満たした転職希望者のスカウトを行います。企業情報を把握しているため、転職希望者にとっても、希望条件に合うようなスカウトメールが送られてきます。

転職サイトの担当者からのスカウト

転職サイトの求人紹介担当者がスカウトを行うパターンです。この担当者が企業から求人情報を受け取り、採用要件に当てはまりそうな転職希望者に対して、スカウトを行います。

企業の採用担当者からのスカウト

企業の採用担当者から、直接転職希望者に届くスカウトです。採用担当者自身が転職希望者のプロフィールや職務経歴をチェックした上で、スカウトメールを送ります。

【関連記事】転職サイトのスカウトの仕組みは?自分に適したスカウトメールの見極め方も解説

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スカウト後の選考で落ちてしまう場合の要因

前述のとおり、スカウトメールの求人に応募しても、必ず選考通過するわけではありません。選考に落ちてしまう場合はありますが、スカウトを受けたということは登録されたスキルや経歴では惹かれる点があったということなので、通常の応募よりも選考に進めるチャンスがあることは確かです。選考に落ちてしまう要因を知って対策することで、スカウトメールを最大限に活かした転職活動を進めましょう。

スカウト後の選考で落ちる主な要因は、次の5つです。

面接の結果、スキルや経験が合わないと判断された

企業側としては、スカウトメールを送った段階ではマッチしそうだと思っても、その後の面接段階で期待に沿わなかったと判断されてしまうケースもあります。例えば、職務経歴書の内容について面接でじっくりと聞いてみたら、採用担当者が思っていたスキルセットと違っていた、ということがあります。

また、スキルや経験は十分であっても、転職希望者の人物像や志向が企業の期待に沿わなかったと判断されるパターンもあるでしょう。

選考のタイミングが折り合わなかった

採用の状況は、刻一刻と変化しています。1カ月前に必要としていた人材が、今はすでに見つかってしまっているかもしれません。スカウトメールへの返信が遅れてしまうことで機会を逃し、すでに募集が終了してしまう可能性も十分にあります。採用枠が少なければ、先に応募して選考が進んでいる人のほうが優先される可能性が高くなってしまうでしょう。

面接の対策不足だった

特にハイクラス層であるほど、面接での企業の要求水準も高くなります。面接でも実績を定量・定性の両面で具体的に示し、どのように企業に貢献できるのかをアピールすることが求められます。

希望条件が折り合わなかった

スキルや経験などの面ではマッチしても、転職希望者の求める条件が企業と折り合わない可能性もあります。例えば、転職希望者が希望する年収と企業が出せる年収にズレがあったり、リモートワークでの勤務を求める転職希望者と出社を求める企業で折り合いがつかない場合もあったりするでしょう。

求人の競争率が高かった

単純に求人の競争率が高かったパターンです。自分が「これは良い条件だ」と思ったスカウトは、もちろんほかの応募者にとっても魅力的に映るスカウトである可能性が高いでしょう。

スカウト後の選考に落ちてしまう要因への対策

ここでは、スカウト経由の選考で落ちてしまう5つの要因に対して、それぞれどのような準備をしておくべきかについて解説します。

面接した企業の期待に沿わなかった場合

面接でのミスマッチを避けるには、なるべくプロフィール上の記載や応募書類で自分の情報を詳細に記載しておくことが大切です。資格や経歴について簡潔に記載するだけでなく、そのポジションで企業は自分に何を期待しているのかを想像しながら、自分が貢献できることや果たせる役割などを具体的に記入しておきましょう。

選考のタイミングが折り合わなかった場合

スカウトメールが送られてきたからといって、その後も企業がしばらくの間、採用を続ける保証はありません。企業の採用が充足すれば、募集は終了してしまいます。タイミングを逃さないためには、定期的にスカウトメールをチェックしておきましょう。その上で、興味の持てる求人ならできる限り早く返信するなど早めの行動を意識することが肝心です。

面接の対策不足だった場合

面接では、スキルや経験だけでなく、そのポジションで「入社して何を実現したいのか」「会社にどう貢献できるのか」といった部分も見られます。「これまでやってきたこと」「なぜ転職するのか」「入社することでそれがどうかなえられるのか」「入社後に何をやりたいのか」などを矛盾なく語れるようにしておきましょう。キャリアの流れに一貫性があると、企業に納得感を与えられます。

自己分析をする際には、「Will Can Must」のフレームワークを使うと便利です。自分のスキルや経験、志向をもとに、Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(やるべきこと)の3つを言語化しておくと、面接でもスムーズに回答できるはずです。

希望条件が折り合わなかった場合

転職希望者と企業、それぞれの条件が最初から完全にマッチすることはそうそうありません。大切なのは、どう折り合いをつけていくかです。面接を通して採用担当者や現場担当者と対話し、自分自身の市場価値を理解・分析していきましょう。

また、条件を棚卸しして、自分にとって何が一番大事なのかを考え直してみることも大切です。優先順位を適宜見直すことで、転職活動がよりスムーズに進むはずです。

求人の競争率が高かった場合

好条件のスカウトはほかの候補者にとっても魅力的であるため、当然多くの人材が集まりやすくなります。選考では、今までの経験や高い専門性といった自分の強みをしっかりと企業へアピールすることを心がけましょう。また、自分よりも先に内定者が出てしまうと採用枠が埋まってしまうこともあるため、スカウトメールを受け取ったらすぐに返信するなど、スピーディーな行動を意識することが大切です。

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そもそも自分に最適なスカウトを増やすコツは?

自分の条件に合うスカウトが多いほど、転職活動での選択肢が充実します。ここでは、自分に合うスカウトを増やすコツについて紹介します。

マイページの登録情報の項目はできる限り記載しておく

マイページの項目は、できる限り記載しておくようにしましょう。未入力の項目があると、ヘッドハンターが転職サイトの管理画面で検索した際、結果に出てくる頻度が下がってしまう可能性があります。自分に合ったスカウトを増やすには、ヘッドハンターの目に届く回数を増やすことが重要になります。

マイページの登録情報を最新のものにする

ヘッドハンターは、マイページの登録情報の更新性も見て、スカウトを出すかどうかを検討している場合もあります。例えば、最終更新が1、2年以上前の場合、部署や業務内容が変更になっている場合もあるため、ヘッドハンター側も現状が分からずスカウトをためらうこともあります。希望に合ったスカウトを受けとるためにも、登録情報はできる限り最新の内容に更新しておき、転職意欲を示すことが大切です。

小まめにログインしてスカウトを確認する

転職サイトに小まめにログインして、スカウトメールを確認することも有効です。普段からログインしていれば、好条件の適したスカウトメールが来たときに見逃すことなく、すぐに返信を送れます。    

また、ヘッドハンターはユーザーが直近ログインしているかを確認しています。アクティブなユーザーは転職に積極的だと判断され、自分に合ったスカウトメールが届く可能性も高まるでしょう。

選考対策をしっかり行って、スカウト経由の転職を成功させよう

スカウト経由での選考は内定確約ではなく、落ちてしまう場合もあります。転職活動を成功させるには、スカウトの仕組みを知った上でうまく対策し、活用していくことがポイントです。

doda X」では、希望条件やキャリア設計をヒアリングした上で、転職の専門家であるヘッドハンターが転職希望者に合った求人を紹介します。また、求人紹介だけでなく、書類選考から面接、内定後の交渉に至るまで、企業と転職希望者の間に入って転職を支援します。「doda X」に登録して、スカウトサービスを最大限に活用しながら転職活動を進めましょう。

梅田 宅真(うめだ・たくま)

dodaキャリアアドバイザー(ハイクラス人材専門)

ハイクラスの企画マーケティング領域に従事する方を中心に転職支援を行う。金融・IT領域の業界・企業情報に精通しており、スカウトをきっかけとしたキャリアカウンセリングを多数実施。転職支援については、「転職=新たな可能性への挑戦」だと捉えており、転職希望者のキャリアの可能性の発見と実現に向けて伴走。現在は、ハイクラス支援領域のアシスタントマネジャーとして、マネジメントにも携わっている。

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