転職の決め手を紹介!内定承諾で迷った際の6つのヒント

「転職先で自身が理想とするキャリアプランを実現できるのか」「新しい職場になじめるのか」など、内定を承諾する際には迷いや不安がつきものです。特にミドル層の方にとっては、家庭を持っていたり、マネジメントや専門職としてステップアップしたりと、ライフステージやキャリアの変化も大きい時期であり、内定承諾の際に悩む方も多いのではないでしょうか。

今回はそのような方に向けて、内定が出た後の承諾フェーズで迷った際に検討すべき、「転職の決め手」について紹介します。

転職先選びで迷った際の決め手6つ

いざ企業から内定の通知がきても、その内定を承諾して転職をするかどうか悩まれている方は、まず以下の6つの観点で検討してみることをおすすめします。

転職理由を満たせているか

まずは改めて、転職理由を再整理してみましょう。そもそも転職を考え始めた要因はなんなのかを整理した上で、本当に転職先がその要因をクリアにできそうか検討します。待遇や社風、キャリアパスなど、転職活動を通して集まった転職先候補の情報をもとに、当初想定していた転職理由と突き合わせて、転職することで希望するキャリアやライフプランとなり得るかを検討しましょう。

納得のいく給与・待遇か

転職サービス「doda」が発表している30代の転職理由ランキング(※)でも「給与が低い・昇給が見込めない」が1位となるなど、給与や待遇は転職の主な理由になる項目です。仕事内容や役割、自身のこれまでのキャリア・実績が給与や待遇と見合っていて納得できるのか、十分に検討しましょう。

特に専門性の高いハイクラス層になると、高い水準の年収を維持するかさらに上げたいという想いを持っている方も多いでしょう。また、家庭を持っていると、ある一定の水準以下には年収を下げられない、という場合もあるかもしれません。自身の希望に照らし合わせて検討しましょう。

参照:転職理由ランキング【2024年版】 みんなの本音を調査!

裁量を持ってスキル・経験を活かせるか

自身のスキルや経験が転職先で活かせるかどうかも、重要度の高い決め手の一つです。自身がこれから高めようとしているスキルや経験に関連する事業領域にその企業が力を入れているかも重要な指標となるでしょう。

特にハイクラス層の方であれば、企業が抱える課題に対する具体的な解決を求められる場面も増えてきます。裁量を持ってスキルや経験を活かしながら、さらにその水準を高められる環境があるかどうかが決め手の一つとなります。

理想のキャリア・ライフプランを形成できるか

ミドル層の中でも年代によって、定年も見据えた転職になる可能性があります。年齢が上がるにつれて、キャリアより今後の私生活を優先させたい、社会貢献性を重視した仕事がしたいという思いも出てくるかもしれません。それも踏まえた上で、今後歩みたい人生やキャリアが転職先でかなうのかを検討しましょう。

社風が合っているか

社風も入社後の活躍を左右する要因となります。特に同じ会社で長年キャリアを積んできた方ほど、転職先の社風になじめそうかどうかをよく検討することをおすすめします。社風が自身に合っているかは、面接の場に加えて、ヘッドハンターなどから客観的な情報を収集するのがよいでしょう。

勤務環境が希望に合っているか

リモートか出社か、フレックスの有無、福利厚生、オフィス環境、勤務時間・残業の程度などは、日々の生活にも大きな影響を及ぼす要素であるため、しっかり確認するとよいでしょう。特にミドル層は、ライフステージの変化も起きる時期です。変化に対応できる労働環境かどうかを十分に確認しておきましょう。

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押さえておきたい、転職先選びで後悔するパターンとは?

転職先選びで後悔しないためには、よくある失敗パターンを理解しておくことが大切です。転職先選びの失敗パターンを3つご紹介します。

理想と現実のギャップで後悔するパターン

思い描いていた新しい職場と現実にギャップがあり、後悔してしまうパターンです。失敗を避けるためには、理想と現実のギャップを軽視しないことが重要です。もちろん、新しい職場環境は実際に入社するまで分からないことも多くあります。内定承諾前に雇用条件をよく確認したり、転職のプロであるヘッドハンターに話を聞くなど、できるだけ多方面から情報収集することが重要です。耐え難いギャップとなり得る要因をできるだけ事前に確認しておくことで、失敗のリスクを減らしておきましょう。

優先順位を見誤って後悔するパターン

魅力的なオファーを受け、当初考えていた転職理由と異なる理由で転職を決断してしまうパターンです。高い報酬や役職など、もともとの要因となった転職理由とは関係のない魅力的に感じた条件で転職先を決めてしまい、後々、当初の転職理由を満たせていないことで後悔してしまうことがあります。しっかりと条件の優先順位付けを行っておくことが重要でしょう。

転職先に対して楽観的になりすぎて後悔するパターン

転職活動を進めていく中で、「どうしても転職したい」という思いから、「新しい会社であればうまくいくはず」「環境が変われば良くなるはず」と転職先に対して楽観的になりすぎてしまうパターンです。楽観的になりすぎることで懸念点が出てきても、「きっとなんとかなるだろう」と見過ごしてしまうことがあります。楽観的に判断せず、しっかりと転職先の条件を精査することが重要です。

複数内定が出た場合の転職先選びの決め手

複数の企業から内定が出た場合、どの企業に転職するかという悩みが生まれます。そのような方は、以下の観点で検討してみることをおすすめします。

転職の軸とより合致するか

どの企業が、当初想定していた転職の軸とより合致するかで判断する方法です。

製造業の技術職での転職を例とすると、品質に対して高い基準を持って知見を深めたい場合、内定先の一つが品質基準の高い商材を扱っていれば、軸と合致しそうだと推測できます。

逆に、品質基準で問題があり、立て直そうとしている会社の場合は、高い品質基準について経験を積みたいという軸とは合致しません。このように、その会社で自身が伸ばしたいスキルが伸ばせる環境にあるかもポイントの一つです。

どの会社が希望条件をより高い水準で多く満たせるか

内定先各社の条件を洗い出して比較したとき、優先度の高い条件をどの会社が最も多く、かつ高い水準で満たしているのか、客観的に検討してみましょう。例えば、自身の中で「スキルを伸ばせるキャリアパス」と「ワーク・ライフ・バランス」が優先度の高い条件であった場合、多少は年収や待遇が下がったとしても、トータルでは満足のいく転職を実現できる可能性があります。

転職活動では、すべての希望条件を満たせないケースもあるため、希望条件の中で優先度の高い項目を重視して判断することがポイントです。

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それでも転職先の決め手に迷った場合の対処法3つ

それでも内定承諾に悩んだ方は、以下の3つの対処法を検討してみましょう。

情報収集を徹底する

転職先を決めるにあたって、見落としている判断材料や収集できていない情報がないか、いま一度見直しましょう。例えば、希望する企業の経営状況や将来性、業界のトレンドなどを調べ、自分のキャリアにどのように影響を及ぼすかを考えるのが得策です。

特にハイクラス層の転職であれば、会社や事業の根幹となる業務や重要な意思決定を任されることも想定されます。そのポジションで企業から求められるニーズや自分の能力がどのように活かせるかといった点も、事前に理解しておきたいところです。

信頼できる身近な人に相談する

内定先と似た会社規模や業種、職種の知人がいる場合は、参考に話を聞いてみるのも方法の一つです。実体験を踏まえた、有用な情報を得られる可能性があります。ただし、友人や知人が話せるのはあくまで経験談や本人の周辺情報に限る点は念頭に置いておきましょう。

転職のプロに相談してみる

第三者であるヘッドハンターなどにキャリアプランや情報の整理、条件の比較検討の壁打ち相手になってもらうことは、非常に有益です。多くの転職事例や成功例・失敗例を知っているので、客観的な視点でのアドバイスをくれるでしょう。すでに内定が出ているのであれば、担当者に迷っているポイントについて追加情報をもらえないか、確認するのも手でしょう。

そもそも転職するかどうか迷った場合の決め手は?

転職を意識し始めたものの、そもそも転職活動を始めるかどうか迷われている方もいるでしょう。そのような方は、以下の観点で検討してはいかがでしょうか。

・現職で状況を改善できないか考える

まずは、現職で状況を改善できないか検討してみましょう。 特に、一時的な不満から転職を考えている場合は、冷静になり状況を再評価することが重要です。

・転職した場合のメリット・デメリットを検討する

転職した場合のメリットとデメリットを整理すると、意思決定がしやすくなります。整理すべき点は年代によっても異なります。30代であれば、仕事とプライベートを両立できるかといった観点、40代であれば、キャリアのピークに向けて自分のスキルセットや経験が最大限活かせるかといった観点などが重要になるでしょう。

・転職市場の現状や市場価値を理解する

転職市場や自身の市場価値を知ることで、転職すべきタイミングも見えてきます。今後のキャリアについての戦略を立てる上でも、市場動向は定期的にキャッチアップしておきたいところです。スカウトサービスなども利用して、自分にはどのようなスカウトが届くのかを把握することで、市場価値を確かめるのもよいでしょう。

転職のプロに相談して納得いく転職をしよう

今回は、内定の承諾に迷っている方に向けて、転職先の決め手についてご紹介しました。転職先の決定には、転職の軸をしっかりと定めた上で検討することが大切です。

検討すべき観点が漏れていたり、情報が不足していたりといったことがないように注意しましょう。                                                                            

また、転職に精通したプロに相談してみるのも一つの手です。「doda X」では、ハイクラス転職に精通したヘッドハンターに面談を通して相談することが可能です。登録してぜひ一度相談してみましょう。

原口 康(はらぐち・こう)

dodaキャリアアドバイザー

2006年に株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)へ入社し、法人営業として製造業を中心に中途採用コンサルティングに従事した後、個人側のアドバイザーとして累計4,000人以上の方を担当。また、人事として自社の採用業務も経験しています。
転職活動では転職することを目的にするのではなく、ご自身のキャリアを振り返る機会、またキャリアと向き合うことでより前向きな状態をイメージする機会にしていただきたいと考えています。
前向きな状態がイメージできると、その実現を自ら目指したくなる。そんな状態をご支援できたらと考えております。

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