仕事のやる気が出ないのはなぜ? ミドル世代に考えられる原因と対処法

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働き盛りのミドル世代で、仕事に対してやる気が出ないと悩んでいる方はいませんか。

責任のある立場にいながら、仕事に前向きに取り組めず困っている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、仕事のやる気が出ないと悩んでいるミドル世代に向けて、やる気が出ない原因と対処法を紹介します。どうしても行き詰まったときは、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

INDEX(読了時間9分)

ミドル世代が「仕事のやる気が出ない」と感じている5つの原因

十分なキャリアの経験を積んだミドル世代は、働き盛りである一方で同時に家庭や介護と仕事の両立など悩みをかかえやすい世代でもあります。

また、若い頃に比べると体の無理がきかなくなるのがこの年代です。「仕事のやる気が出ない」とミドル世代が感じる場合、主に5つの原因があります。

1. 人間関係の問題

同僚や部下、上司と円滑にコミュニケーションをとることは、どのような仕事でも絶対に欠かすことのできない要素です。

しかし、周囲とうまく接しようと苦労しているなかでやる気を失ってしまうのも非常によくある事例です。

ミドル世代であればいわゆる中間管理職として部下と向き合う機会が増える一方で、さらに上の経営陣とのコミュニケーションの難しさにストレスを感じている人も多いかもしれません。

あれこれ悩んでいるうちに「嫌われたくない」「悪く思われたくない」という考えにとらわれたり、気持ちが後ろ向きになるなどしてやる気も失うのです。
こうなると、本来なら問題なくこなせるような業務でミスを多発する事態にもなりかねません。

他にも、理不尽な叱責を受けたり無視されたりするなど、職場のパワハラやモラハラが原因でやる気を失うこともあります。

2. 職場環境の問題

職場環境が悪いためにやる気をそがれることがあります。オフィスの空調や防音設備、ネットワーク環境などに問題があったり、スペースの整備が不十分だったりして快適に仕事ができない環境では、日々ストレスがたまる一方です。近年はリモートワークが増えたことで、自宅で集中することの難しさを感じる人も多くいます。

職場で日々顔を合わせる人々がどういう人々かも職場環境の一部といえるでしょう。

やる気がない上司や同僚に囲まれていると知らず知らずのうちにやる気を失っていくことがあります。周囲の態度や考え方に影響され、頑張ろう、成功しようといった前向きな気持ちが薄れてしまうのです。

同様に、会社の将来に可能性が見いだせず、やる気を失ってしまうケースもあります。

3. 社内評価の問題

キャリアの折り返し地点にさしかかったミドル世代にとっては、思ったような社内評価が得られないことも仕事への意欲を失う大きな理由になります。

ミドル世代は、キャリアの終着点が見え始め、無気力感に支配されやすい時期でもあります。今まで競ってきた同期の中で幹部まで上り詰める人とそうでない人の差がはっきりわかるようになり、そこで出世をあきらめた人は同時に仕事へのやる気も失うことが多いのです。

会社組織の再編や合理化が進み、以前に比べ管理職のポストが減少している現代では、出世レースからの脱落でやる気を失う傾向が一層強くなっています。

もちろん、給与も重要です。自分の成果に見合った給与や報酬を受け取っていないと感じれば、モチベーションの低下につながります。

4. 業務量の問題(残業・休みなど)

課せられた業務量が多すぎてやる気を失っている場合もあります。

ミドル世代の場合、社内で責任のある立場を任されることが多くなり、プレッシャー感じる機会も増えてくるでしょう。また、責任を感じるあまりに、ついつい一人で仕事を抱え込んでしまいオーバーワークになりがちな世代でもあります。

こういった状況で、立て続けに残業や休日出勤などが発生し、十分に休息が取れていないようだと、健康を害する可能性が高くなります。

また、こだわりや職場のしがらみなどの制約を受けて、あえて非効率な作業を続けなければならない状況に置かれた場合に、仕事へのモチベーションが著しく低下するといったケースもあります。

5. プライベートの問題

プライベートでのできごとも仕事のやる気に深く関係しています。

家族のことや健康問題、仕事以外の人間関係など悩みの原因になることはたくさんあるでしょう。中でもミドル世代は、家族の教育や介護の負担が増え、悩みが多くなりやすい年代でもあります。

もともと意欲がある人材でも、こうしたプライベートの悩みが仕事中にも頭を離れず業務に集中できなくなることがあります。

【原因別】やる気を高めるために行いたいセルフマネジメント

やる気が出ない状態から脱出するにはどうしたらよいでしょうか。ここでは、やる気が出ないときに自分でできること、やる気を高めるセルフマネジメントを紹介します。

人間関係の問題→状況により対処法を検討する

「部下とうまくいかない」「上司と折り合いが悪い」など職場の人間関係で悩む人は非常に多いでしょう。

人間関係の悩みはコミュニケーションがうまくいかないことから始まります。コミュニケーションとは相手と情報をやりとりすることです。しかし、コミュニケーションの過程でネガティブな感情が増幅し、人間関係が大きくこじれる原因になることもあります。

この状況に陥らないためには、マイナスの連鎖を断ち切ることです。

気に入らない相手がいるとして、それはその相手に嫉妬していることが原因かもしれません。その場合は嫉妬心が自分にあることを認めた上で、相手の優れている点を意識的に見つけて学ぼうという気持ちで接してみましょう。

他にも、自分よりも上のレイヤーの立場に立って改めて物事を見直してみるのもよいでしょう。異なる視点に立つことで、意図を理解する糸口がみつかり、自分自身が成長する手がかりをつかむ可能性もあります。

いずれにしても、周りの全員に好かれることは不可能ですから、誰かに嫌われてもある程度は割り切って受け入れる必要があります。

また、こちらが心配するほど相手が気にしていないこともあります。必要以上に相手を気にしすぎないことも大切です。

なお、いやがらせを受けるなど、モラハラやパワハラに悩んでいるなら、一人で悩まず人事部などに相談して第三者の手を借りることも視野に入れましょう。

職場環境の問題→気分転換を図る

やる気を取り戻すには、気分転換を図ることが意外に有効です。

ちょっとした変化で、思いがけずリフレッシュされ意欲がわいてくることもあります。休憩時間に遠くの景色を眺めたり、オフィスの外に出て散歩したりするのもおすすめです。やりやすい方法で始めましょう。

オフィスが落ち着かないと感じるなら、デスク周りを整理整頓したり、不要な資料を処分したりするなど小さなことから始めてみましょう。さらに、机の配置を変更したり、パーテーションを設けてスペースを区切ったりなどしてレイアウトの変更を試すのもおすすめです。

社内制度的に可能であれば、リモートワークを申請してシェアオフィスで作業をしたり、休暇を兼ねた出先で仕事を行うワーケーションを試してみるのもよい方法です。

普段とは異なる状況や環境で仕事を経験してみることで、なじんだ業務や職場、取引先などを別の視点から見られるようになり、新たなモチベーションのきっかけをつかめる可能性もあります。

職場環境に起因するこうした問題は、部下もまた悩んでいる可能性があります。

労務担当者に働きかけ設備の改善を求めたり、率先してリモートワークやワーケーションを提案するなど積極的に問題解決に取り組むことも、職場を担うミドル世代に求められる役割の一つです。

社内評価・業務量の問題 1 →役割を再確認し新たな目標を設定する

仕事に慣れ過ぎてマンネリ化していると感じるなら、自分なりに目標やテーマを決めて、ゲームをクリアする感覚で仕事に取り組んでみましょう。「今日はここまで終わらせる」と目標を立てて達成することで、やる気が生まれることもあります。

あるいは、責任が大きくなるに従って、業務を抱えすぎていないか見直すことも大切です。今抱えている業務は本当に自分で行うべきものか見直し、部下や後輩に任せられることは一任してみましょう。現場の作業を離れて全体を見わたすことでわかることもあります。いろいろな視座を持つことが大切です。

給与や待遇に不満があるなら、会社と交渉してみるのもひとつの手段です。交渉がうまく行って給与や待遇が改善すれば、やる気を取り戻せる可能性が高くなります。

もちろん、交渉に応じるかどうかは会社の判断になりますが、モチベーションに最も関連しているのが給与や待遇であるなら、交渉を働きかけてみるだけの価値は十分にあります。

社内評価・業務量の問題 2 →異動・転職を考える

同様に、部署の業務や環境、人間関係が合わないと感じているなら、他部署への異動を申し出るという方法もあります。別の部署に異動することで、職場環境や自分自身への評価ががらりと好転することもあります。

それでも問題が解決しないなら、転職を視野に入れるのもいいでしょう。職場環境の改善が全く見込めない場合、環境を変えることで意欲的に仕事に取り組めるようになるかもしれません。

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プライベートの問題

もちろんプライベートは非常に大切です。

休日には自宅に業務を持ち帰ったりせず、仕事とプライベート、オンとオフを明確に分けてメリハリをつけましょう。家族や友人との時間や趣味など、プライベートを充実させ、心に余裕を持つことで仕事にも積極的に取り組めるようになります。

また、健康が気になり始めるミドル世代では、定期的に運動することも大切です。普段デスクワークが多いのであれば、プライベートでランニングなどの運動を取り入れることで、代謝がよくなり、気分もスッキリしてやる気が出ることがあります。

それでもやる気が出ないなら、根本的に休息が足りていないのかもしれません。追加で休みを取り休息に充てることも検討しましょう。

余暇を利用してボランティアなどに挑戦してみるのもおすすめです。普段は接点がない人々と知り合い多様な価値観に触れることで、気分転換にもなりますし、新しいキャリアにつながる可能性もあります。

また、一生打ち込めるような趣味が見つかれば、リタイア後の人生も充実します。
「今はまだ早い」と思わずに10年、20年後を見据えて料理、楽器、絵画、アウトドア関連など、いろいろなジャンルに挑戦してみることで、新たな可能性につながるかもしれません。

まとめ

働き盛りのミドル世代でも、仕事に対してどうしてもやる気が出ないこともあるでしょう。

職場環境、体調、仕事やプライベートの状況によっては、どうしてもやる気が出ないことがあっても不思議ではありません。また、現状の改善は無理だと判断するなら、転職にチャレンジするのも一つの方法です。

今回の記事で紹介した方法を参考に、やる気を呼び込むための対処法を試し、自分に最適な方法でモチベーションをコントロールしてみましょう。

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