STORY - 03
メガバンクの法人営業から
製造小売業財務部長へ
未経験業界への挑戦は、
突拍子もないオファーから
34歳・男性・転職回数なし
年収1100万円 年収1100万円
メガバンク
法人営業
年収1100万円
製造小売業
財務部長
年収1100万円
- 年齢・性別
- 34歳・男性
- 転職回数
- なし
- 直近部署
- 法人営業部
- 直近役職
- リレーションシップ・マネージャー
- 略歴
- 学生時代は経済学を専攻。アメリカに留学した経験があり、新卒時には企業と金融を幅広く学べる場としてメガバンクに入社。主に法人営業でキャリアを重ね、アメリカに赴任して現地の拠点の経営企画などに携わった経験も持つ。銀行で得た経験を活かして、自らが興味を持つ事業に関わりたいと、成長過程の製造小売業に転職。
活動スケジュール
2015年7月に転職活動をスタート。ヘッドハンターと面談し、応募先企業の経営陣との面接や会食を複数回を行う。9月に内定。同年12月に入社。
活動のきっかけ
同じ業界なら転職しない
新しいフィールドへ
挑戦できるか、可能性を模索
前職ではメガバンクに勤務し、主に大企業を対象とした法人営業に携わっていました。金融業界を選んだのは、社会や企業について幅広く勉強できると考えたからです。
実際、在籍した10年間に、アメリカ駐在から経営や人事に関する案件まで一通りのキャリアを重ねることができ、会社や仕事に不満はありませんでした。
それでも転職を考えたのは、できればより興味のある分野で挑戦したいと考えていたからです。海外生活を通じて、日本のモノやコトに対して興味を持つようになり、その分野で骨を埋める覚悟で仕事ができたら面白いだろうと思い、転職を決意しました。
活動のプロセス
届くのは希望と違う求人ばかり
挑戦への一歩は、
突拍子もないオファーだった
まずはいくつか人材紹介サービスに登録しました。転職活動をするのは初めてで、最初こそ企業や人事にバレてしまうのではないかという不安がありました。
業界内で転職する意思はなく、新しいキャリアを選ぶなら、身近な生活に関わる、目に見えるわかりやすい商材を扱うビジネスを手がけたいという思いを抱いていました。
希望に合う面白い企業はないかと人材紹介サービスを利用したのですが、紹介されるのは外資系投資銀行やベンチャーキャピタルの求人ばかり。あとはスタートアップのITベンチャーがいくつかある程度でした。
私自身も内心では、自分の経歴では金融業界以外にはなかなかヒットしないだろうとも思っていたのですが、そんな中でひとつだけ目を引いたのが、年商1000億円規模の製造小売業
経営幹部という、業界未経験の私にとっては突拍子もないオファーでした。
そのヘッドハンターの方に「なぜこの企業を私に紹介しようと思ったのか」とうかがったことがあります。私はWeb上での登録時、興味がある領域に小売業の項目をチェックしていて、そこに注目されたとのこと。また、私の銀行での経歴がその企業の成長に貢献できると考えられたとのことでした。
私の可能性を限定せず、希望していた「小売」業界を中心に探してくれたヘッドハンターとの出会いが、挑戦への一歩になりました。
“入社後に大変な思いをする”
ありのままの情報に、
よけい面白さを感じた
ヘッドハンターの方と面談した後すぐに面接に進み、その後は経営陣と食事を通じてお互いを理解する機会を持ちました。社長との顔合わせは、急だったこともありこちらの格好はビーチサンダルという思いがけない事態も。そんな普通ではあり得ない近さで企業や仕事の話をきくことができました。
私がその企業に惹かれていったのは、経営陣がものづくりに情熱を持ち、あくまでも消費者目線で事業を行っている姿勢に共感を覚えたからです。さらに、グローバルな事業展開を進めている点でも、以前の私のキャリアが活かせるのではないかと、前向きな気持ちになりました。
何よりも面白さと魅力に感じたのは、すでに数百億という売上規模を持つ企業でありながら、ベンチャースピリッツをもった発展途上の会社であり、それを自ら創り上げていけるチャンスがあったということです。
面接や面談を通して知る企業の実情や求められる覚悟は、事前にヘッドハンターの方からも聞いていました。「面白い企業だが未成熟で、おそらく入社後に大変な思いをする。参加するには覚悟がいるが、得られるものは非常に大きい」と。転職するなら、私自身覚悟を決めてやるつもりでいたので、逆に面白い会社なのかなと、躊躇なく覚悟を決めることができました。
活動を振り返って
夜21時からの面談
多忙な私を支えてくれた、
熱意あるヘッドハンター
いまは財務の責任者のポジションを任され、海外でのM&A案件も担うなど、社長直下でさまざまな経営課題にあたっています。事前にうかがっていた通り、なかなか大変な思いを味わっています。でも、私の年齢でこのクラスの企業の経営に携われる経験などそう得られるものでない。これもdoda Xを通じてヘッドハンターの方に出会わなかったら、きっと手に入らなかったキャリアだと思います。最初は期待せずに、何か良い求人があれば良いなという気持ちで登録をしました。しかし、私のことをきちんと見てくださり、色んな可能性は絶対あると言って、想定外の転職先を提案してくれたことにはとても感謝しています。
転職活動中も仕事が忙しく時間の調整もなかなかできませんでしたが、こちらが申し訳ないと思うほど丁寧にサポートしていただきました。業務後の夜21時という時間でも気持ちよく応じていただき、歩調をすべて合わせてくださったからこそ、活動が続けられたと思っています。
人として本当に信頼できる方で、いまでもプライベートでおつきあいしています。
担当ヘッドハンター
から見た転職
ヘッドハンターができる転職のご支援には限界があります。その中でも私たちは、「ご本人の転職先でのご活躍と、企業の事業成長」という点にゴールを定めています。
今回の候補者は、金融業界から「製造小売業×ベンチャーカルチャー」という新しいフィールドへの転職を希望されていました。
「金融業界×留学経験×若手管理職×給与水準の高い方」がこのような希望をされることは少なく、なかなか案件もありません。
私は今までのキャリアと、目指したい未来のキャリアのギャップに関心を持ちました。
ご本人にお話を伺うと、幼少期~現職の金融業界を選んだ経緯と状況、そして未来に目指すものが線で繋がっていきました。そこには「志」があったのです。
ご紹介企業の事業課題・企業風土・経営陣の考え方と、ご本人のキャリアと「志」がシンクロし、入社後の活躍イメージがわきました。
ただし、企業の良い面だけでなく、現実的なデメリット・課題もお伝えした上で、最後はご本人が納得し、決めていただくことを心がけました。
入社後、ご本人からは「毎日が充実しており、若くして約1000億企業の経営の中枢を担うことができ、前職以上の大きなやりがいを感じている」。企業の経営陣からは「大活躍されている」との喜びのお言葉をいただいたことが、何よりも嬉しい瞬間でした。