わたしの転職体験談

20年先の暮らしを想像し、将来のために転職相談。
ありのままの自分で企業と対話し、得たウェルビーイング

39歳・男性・転職回数:0回
小売業 技術職への転職
転職前

年収750万円

業種:製造業

従業員規模:5,000人

職種/役職:技術職

転職後

年収900万円

業種:小売業

従業員規模:1.8万人

職種/役職:技術職

  • 転職活動期間
    約5か月
  • 応募した求人数
    30社
  • 登録した人材紹介会社数
    2社
  • 面談したヘッドハンター数
    1名
  • 面接した企業数
    4社
  • 内定数
    2社

転職理由、これまでのキャリア

大学では化学を専攻し、ポリエステルを合成する研究をしていました。新卒時の就職では洋服が好きだという理由で繊維関係の製造業を選びました。勤務地は関西。出身は別の地方でしたが、当時は「育った環境と違う場所で暮らし、仕事をするのもよさそう」と前向きな変化を求める気持ちがあったので、実家を出て関西での生活をはじめました。前職では繊維加工に関する製造業の技術職として生産管理や品質管理、納期管理などを担当し、布製品を取り扱っていました。希望業種かつ、裁量もあり仕事については充実していると感じていました。

一方で、ライフステージとともに、希望する暮らしにも変化が出てきました。結婚し子どもも生まれ、暮らす場所についても先々のことを考えはじめ、パートナーとともに生まれ育った地方に戻りたいという思いも生じてきました。そのため、管理職になる可能性が見えてきたタイミングで転職を視野に入れるようになりました。

転職を進めるに当たっての
エピソード

キャリアアドバイザーとの面談時前職では解消の緊急度が高い不満はなく、すぐ転職したいということではありませんでしたが、まずは転職サイトにいくつか登録してみました。登録後はできるだけ自分の経験を活かせるとともに、勤務地が地元であるという条件にフォーカスして仕事を探していました。「製造業」「繊維」「技術職」というキャリアからすると求人の数は多くなく、比較的ピンポイントです。

そんな中、dodaのキャリアアドバイザーさんからご連絡をいただき、経験を加味して自分に合った求人を紹介してもらい、興味がわくポジションに出会えました。「20年後を見据えて働けるか?」という点も考えながら前職と天秤にかけ、応募する求人を選びました。また、「どうせ転職するなら条件面もキャリアアップもかなえたい」とも思っていました。応募を開始してから希望の勤務地や年収という条件を鑑みると、「繊維」に限ってしまうと、やはりポジションは限られてしまいます。自分の経験を活かせるキャリアとして、別の分野の製造業の技術職もキャリアアドバイザーさんからご提案いただけました。自分の経験を活かせる技術職の職種かつ製造業であれば、条件面でも大きな影響がないということも分かってきました。
これまでの知見を活かせるなら別の業界でもいいと思っていたので、選択肢を狭めず、少しでも興味がわいた求人には積極的に応募していました。

応募した中からは4社と面接で直接お話ししました。その中で、同じ「品質管理」という業務でも、業種によってリスク管理を行う際の観点が異なるという違いがあることに気づきました。これは、同じ職種領域の業務内容について他業種も含め、複数の会社を比較検討したからこそ気づけたことだと思います。

当時は、ライフプランと照らし合わせ、「これまでの経験」「社風」「条件」といった観点から長期的な勤め先として自分に合う場所かどうかを吟味していた段階でした。

面接では、はじめての転職だったので、初回は緊張しましたが、2回目以降は落ち着いてできるだけ素のままの自分で会話しようと心がけました。入社を決めたポイント最終的には2社から内定をもらいました。勤務地が地元であることに加え、年収などの条件についても希望どおりでした。社風も温かみがあり、風通しがいいという点で、はたらきやすさも感じられ、両社とも素晴らしいと思っていました。人事担当の方がお話ししやすかったという点も大きかったです。最終的には、自分のこれまで培ってきた知見を余すことなく活かせるフィット感があったため、繊維製品の品質管理ポジションである現職を選びました。もともと好きなプロダクトに関われる点や、取り扱う製品の幅が広く、これまで担当していなかった製品の製造過程を知れるという点も魅力的でした。

転職した後のご状況と、
今後どうしていきたいか

繊維製品の中でも関われる製品の幅が広がったので、知見の幅が広がっています。また、最終的な製品まで関われることもポジティブに感じています。今後は製造から品質アップデートにアプローチし、より多くの人に製品を手にとってもらえるような日が来るといいなと思っています。そして何より、当初の転職の大きな目的であった暮らしの面でも、より安定して幸せを感じられています。地元に戻ったことで親戚が集まる場も増え、家族と笑顔で過ごし、あらためて「転職してよかったな」と幸福感をかみしめています。

転職活動中の方へアドバイス

いまやっている仕事内容の好き嫌いにかかわらず、ぜひこれまでに「やってきたこと」に誇りを持ってほしいと思います。そして面接では自分の言葉で、実直に語っていただきたいです。取り繕ったとしてもあとから「ボロ」が出ますし、入社するときに本心からの納得感が得られないケースがあると思います。面接は自分が選ばれる場でもありながら、自分も企業を選ぶ場だというのは本当だと感じます。自分のやってきたことは自分自身の財産として、過小評価をせず、ぜひ自信を持って転職活動に臨んでほしいと思います。

キャリアアドバイザーからの
コメント

中塚 ひかる

パーソルキャリア株式会社 ハイキャリア支援部 キャリアアドバイザー

ライフステージが変化し、「こういう暮らしがしたい」など環境の変化を意識しはじめる一方で、仕事内容や職場の人間関係などに不満がなく、むしろ満足しているからこそ転職活動に踏み切れないという方も多くいらっしゃいます。例えば今回の事例のように地元で生活したいと思いつつも、場所以外は現職に満足しているので転職に二の足を踏んでしまうというケースです。しかし、専門的な職種や業種でキャリアを積み重ねた方の転職は、より専門性の高いポジションが想定され、タイミングによってはポジションの絶対数が少ない可能性があります。そのため、思い描くライフプランが現職ではかなえられないかも、と感じたタイミングで、いったん動いてみることもおすすめです。

転職活動では、現状の違和感を起点に、選択肢を知ることが大切です。今回についても、転職だけではなく、地元での勤務の可能性も社内で確認したほうがいいという提案もさせていただきました。結果としては転職という選択になりましたが、 新たな職場との出会いを模索した上で、現職での異動という結論を出すことも、選択肢の一つといえるでしょう。

また、転職活動をしてみて内定が出ずに現職にとどまるというケースもありますが、それでもその方にとってはポジティブになると思います。転職活動をすることで、スキル面での課題が明らかになり、今後現職でどういうスキルを伸ばしていけばよいかが見えてくることもあるので、それを知る意味でもチャレンジしていただく意義があります。募集をしている企業側としても、応募が来ないと求める人材と出会えません。まずは「話を聞きにいく」という温度感でもいいので、応募してほしいという企業も増えていると感じています。

思い立ったが吉日、という言葉もあります。ぜひ自分の望む環境、はたらき方を探したいと思ったら、客観的な意見を知ることで選択肢が広がっていきますので、まずは行動してみてください。※キャリアカウンセリングは、dodaのハイクラス層専属のキャリアアドバイザーが担当いたします。
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