見落としがちな転職のコツ
2019年10月08日
面接での「自己紹介」は何分まで?
自己紹介で使う時間は5分まで
ヘッドハンターからスカウトされ、実際に企業との面接に進んだ場合、最初の「自己紹介」の時間は何分とればいいのでしょうか?
新卒時の就活面接では、面接官が時間を〇分と指定することもあるかもしれませんが、ハイクラス人材に対して「○分以内で自己紹介してください」とわざわざいう面接官はまずいません。
なぜなら、ハイクラス人材の転職活動の面接では、経営層の役員や、場合によっては社長が“面接官”というケースも多く、そのような企業の重役が、事業責任者など重要ビジネスを任せることを検討している転職希望者にそのような些細なことまで伝える必要はないと考えるからです。
では、何分で話すのが良いのか。厳密に「○分以内」という“正解”はありませんが、採用面接には標準的な時間構成があります。トータル1時間の場合、最初の5分程度が自己紹介の時間、その後45分くらいが詳細を深掘りする時間で、最後の10分は転職希望者から企業への質問の時間です。この構成は新卒でもハイクラス人材の転職でもあまり変わりません。そのため、自己紹介は、いくつかのポイントに絞る、メリハリをつけるなどして、手短に収める心づもりをしておくべきでしょう。実際、過去に自己紹介で1時間近く話してしまった方が残念ながら不採用になってしまった事例もあります。この機会に、面接の自己紹介で何分くらい話しているか、見直してみると良いかもしれません。
話すポイントを絞るコツ
豊富なキャリアを持ち、アピール材料も多いハイクラス人材の方の中には、5分程度に自己紹介をまとめるのは難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。そういう場合は、「自己紹介で経歴の全部を語らなくていい」とお考えください。
面接のメインは、あくまで自己紹介の後。企業側が、あなたのキャリアの中で聞きたいこと・確認したいことを質問し、対話する時間です。もし、アピールしたい過去のプロジェクトがある場合は、自己紹介の時に軽くふれ、上手く「フック」を仕込んでおくと、その後の時間で企業側から質問してくれるはずです。その質問に対する回答として、存分にアピールしましょう。
ただし、あなたが「アピールしたい」と思っていても、企業側の興味・関心とズレていて、質問してもらえないケースもあります。その場合、その経験をアピールすることはあまり意味がありません。そうではなく、企業の興味に合わせて話すポイントを絞るべきなのです。
企業の興味・関心にあった話題を絞り込むコツは、何よりも求人内容をよく理解すること。今回採用する人に何を求めているのか、求人内容から類推することができます。求人内容を見てもポイントが分からない、的を射たアピールができるか心配という方は、その求人についてよく理解しているヘッドハンターに相談してみるのも良いでしょう。