見落としがちな転職のコツ

2019年8月27日

ヘッドハンターと面談したら、転職しなきゃいけない?

転職するつもりがなくても「転職活動」はしていい

ヘッドハンターが転職希望者の方と面談すると、「実は、スカウトに返信するかどうか迷っていました」という方が思いのほか多くいます。理由を尋ねると、「今、転職したいと思っていないし、ヘッドハンターにわざわざ面談の時間を取らせるのも申し訳ない」とおっしゃるのです。

その「申し訳ない」と思っていただく点について、声を大にして言いたいのは「そんなに遠慮いただかなくて大丈夫です!」ということ。

ヘッドハンターも「せっかくスカウトしたから、この求人で絶対転職してほしい」と思っているわけではありません。求人はお声を掛けさせていただく「きっかけ」ではありますが、実際に転職希望者の方にお会いして、現在の状況やキャリア展望、ライフプランなどをお聞きしながら、長期的な視点で関係性を築きたいと考えています。そして5年後、あるいは10年後に「今、転職したい」と思った時、最初にご相談いただけるヘッドハンターでありたいと考えているものなのです。

転職活動はキャリアの整理につながる

「転職しよう」とは明確に思っていなくても、将来のキャリアを考えた時に、「このままこの会社にいていいのだろうか」「社外で自分は通用するのだろうか」といった「もやもや」を抱えている人は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような方には、「とりあえず、転職活動をしてみる」ことをお勧めします。実際に転職活動をしてみることによって、今の転職市場で自分に対してどのような案件の引き合いがあるのか、自分のキャリアのどの部分に価値を見いだされるかが分かってくるものです。

軽い気持ちで転職活動をした方の中には、自分の新たな道を見つけて本当に転職した方もいれば、「今の会社で上を目指そう」と決意を新たにされた方もいます。また、「もう少しここで頑張って、市場価値を高めよう」と考え、期限付きで今の会社に残る方もいます。いずれの方も転職活動を通じて自身のキャリアを整理でき、将来に対する「もやもや」を解消したわけです。

あなたがヘッドハンターからスカウトメールを受け取って、返信したからといって、必ず転職しなくてはならないわけではありません。キャリアについて客観的な立場で相談にのってくれる相手が一人できた、そのくらい気軽に考えて、「自分本位」にヘッドハンターとお会いいただいて構いません。

面談に行くご自身の時間がもったいないとお考えなら無理にとは申しませんが、「ヘッドハンターに申し訳ない」といった理由でためらっているなら、ぜひスカウトメールに返信して、ヘッドハンターと面談だけでもしてみてください。そこからキャリアの視野が広がるかもしれません。

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