見落としがちな転職のコツ

2019年05月14日

ヘッドハンターに「伝わる」職務経歴の書き方

同業他社の人に説明するつもりで

「あなたの職歴を書いてください」とだけ言われたら、「何をどこまで抽象化して、どこまで具体的に説明すべきか?」と頭を悩ませるかもしれません。ましてや、言われた相手が会ったことも話したこともない「ヘッドハンター」だとしたらなおさらでしょう。

一般的に「説明の上手な人」が誰かに何かを説明する時は、相手がその分野のことをどの程度知っているか・知らないかに合わせて説明するものです。相手がすでに知っていそうな話ならシンプルかつ手短に、知らなそうな部分については、相手に分かる言葉を使ったり、相手が知っている領域の物事に例えたりといった工夫をするわけです。皆さんも経験があるのではないでしょうか。

では、相手がヘッドハンターの場合、何をどこまで知っていると見なして説明すべきでしょうか?端的に言うと、「同業他社にいる、あなたと同じような立場・職種の人だと見なしましょう」というのが答えです。

ヘッドハンターにはそれぞれ、専門ないし得意な業界・分野があります。担当する業界については、ビジネスモデルの勘所や、業界特有の事情・課題、職種ごとの主な業務内容は理解していると考えて差し支えありません。ただ、同業他社でも分からないような個社に特有の業務・プロジェクトについては、ある程度詳細な説明が求められます。

そう考えると、何をどこまで説明すればよいかが判断しやすくなるのではないでしょうか。

「客観的事実」をきちんと記載する事がスカウトへの近道

職務経歴は、確かにアピールの場でもあります。ただ、それを読む相手は業界に精通したヘッドハンターであることを考えると、下手に印象を操作しようとするレトリックや美辞麗句を使うことが逆効果になる場合もあります。

例えば、自分が携わったさまざまなプロジェクトを挙げ、それをさも「全て自分が成し遂げた」ように書いた職務経歴。「あれも自分」「これも自分」と書けばヘッドハンターの目を引く可能性は高まります。

ただ、ヘッドハンターは、小手先で盛られたものはすぐに見抜き、フラットな視線で評価します。

多数のプロジェクトに関わっていたとしても、それぞれのプロジェクトにおける立ち位置や関与度を明確にし、ご自身の強みが発揮されたプロジェクトを強調するのがスカウトに結び付く上手なアピールだと言えます。

成果・実績についても、それが良くても悪くても客観的な事実を淡々と述べていくことが望ましいです。仮に「良くない」結果だったとしても、自分の能力も含めて何が足りていなかったかを正しく分析できている人のほうが、「認知力・客観性がある人だ」と評価される可能性が高まります。「背伸び」をする必要はないのです。

それらを踏まえて、doda Xの職務経歴に関わる部分を記入することをオススメします。

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