見落としがちな転職のコツ
2019年03月26日
スカウトされるにはヘッドハンターに「手掛かり」をつかませるべし
一般的な転職エージェントとヘッドハンティング会社の違い
転職経験がある方の中には、転職エージェント(人材紹介会社)を利用された方も多くいらっしゃるでしょう。
一般的な転職エージェントの場合、キャリアアドバイザーが登録された転職希望者と会い、キャリアカウンセリングを通じてこれまでの経歴や今後のビジョンを聞きます。そしてその内容を元に、その方に適したキャリアパスと求人情報を提示します。つまり「転職希望者ありき」で、その方に合う求人を探してくるのが転職エージェントです。
ヘッドハンティング会社の場合はそれが逆になります。ヘッドハンターは採用企業から預かっている「求人案件ありき」で、企業が求める要件に合う人を探します。
したがってヘッドハンターが、自分が担当する求人の要件に合致する人をdoda Xのプラットフォーム上でサーチする時に、「この方は求人要件に合致する」と判断できる要素を職歴情報から見いだせなければ、「スカウトしない」という判断になるわけです。
「社名」と「職種」だけでもスカウト判断の大きな手掛かりに
ヘッドハンターが職歴から判断できる情報が多ければ多いほど、求人要件と合致する可能性は高くなります。しかし、転職希望者の中には職歴を詳細に記載することに抵抗がある人も多いかもしれません。
実際に、現在の勤務先が分からないよう社名欄に「大手人材サービス企業」のように“ぼかして”記入する方も多くいらっしゃいます。また、転職経験がおありなのに現職の社名だけを記入されるケースも散見します。
経営に関わるような立場の方が「ヘッドハンティングサービスに登録した」という事実は、たとえヘッドハンター相手であっても知られたくないと思うのは自然なことでしょう。また、前職以前の在籍企業は、業種や領域が現職とはかけ離れていると自己判断された上で、現職の社名のみ記載されるのであろうことも理解できます。
ただ、先に述べたように、ヘッドハンターがスカウト対象を探す際の「手掛かり」がなくては何も始まりません。ヘッドハンターは幅広い業界に精通し、業界ごとの事情や経営層の方々の業務、立場ある方の重責も深く理解していますから、これまで在籍した企業の「社名」と「職種」が分かるだけでも、その方の業務や職責のかなりの部分を推測できます。
もちろん、担当されたプロジェクトやミッションの詳細を記入していただくことが望ましいです。ただ、何らかの事情で細かな情報を書き込みにくい場合は、「社名」と「職種」、この二つだけでも記入しておくと、ヘッドハンターにとってはスカウトするか否かの判断の大きな手掛かりとなり、あなたがスカウトを受け取るきっかけとなるかもしれません。