HEADHUNTER INTERVIEW

理想のキャリアを実現できるまで、
転職希望者の方々と対話を重ね、
どこまでも伴走していきたい。

パーソルキャリア 
エグゼクティブエージェント 
エグゼクティブコンサルタント

池尻 マキ

得意分野:コンサルティング業界
大手通信キャリアにてカスタマーセンターの立ち上げ・法人営業を経験後、大手転職エージェントへ転身。IT業界専任のカウンセラー、法人営業を経て、2011年より当社参画。IT・インターネット業界を担当し、技術者(インフラ基盤・開発)の転職支援を得意とする。

企業の想いと転職希望者の人生観まで
深く理解して、両者を繋ぎたい。

かつて世間で叫ばれていた「35歳転職限界説」もいまや崩壊しています。さらなる事業成長を求めてハイクラス人材・エグゼクティブ人材の採用に意欲的な企業はますます増えており、転職市場で活性化している年齢層も上がっています。こうしたハイクラス人材のご紹介は、単に企業のオーダーと転職希望者のスキルをマッチングさせるだけでは、まず成立しません。企業が提示するポジションや年収などのデータだけからは読み取れない、その人材に期待する想い。そして、転職希望者の方の経歴書には記載されていない、ご自身の人生観や価値観。そのどちらも知悉した上で両者を繋いでこそ、初めてお互いにとって有益な関係が成り立つのです。

私が担当しているコンサルティング業界も、人材を紹介するにあたって、企業と転職希望者の方々への深い理解が求められる領域です。昨今、国内外の有力なコンサルティングファームから、顧客のビジネス変革をリードできるようなマネジャークラスの人材へのオファーが増えています。特にいま関心の高い“デジタル・トランスフォーメーション”などの先進的なテーマを担える人材は、求められる要件も非常に高度で複雑。テクノロジーに関することはもちろん、これまで10年以上に及ぶヘッドハンター経験をもとに、裏側に秘められた企業の狙いまでしっかりと把握した上で、そのポジションで本当に活躍できる転職希望者の方を探り当ててご紹介する。そこに私の価値があると考えています。

転職希望者の方が抱えるジレンマを
自分の提案で解消していく。

たとえば先日、私がある大手コンサルティングファームにご紹介したのは、国内のSIerに勤務される40歳の技術者の方。そのコンサルティングファームでは、IT領域で新たなサービスを展開するチームが発足したものの、ターゲットとする顧客側の技術レベルが非常に高く、それに対応できず失注を繰り返すという課題を抱えていらっしゃいました。そうした内情もお話しいただき、技術面で顧客と対等に渡り合える人材が欲しいというオーダーをいただいたのです。

そこで私がアプローチしたのが、先ほどの技術者の方でした。SIerではアーキテクトとして活躍され、また趣味でプログラムを開発してソースコードを開示し、それが注目されてネットサービス企業からもスカウトされていました。技術志向がたいへん強かったものの、その勤務先ではマネジメントに携わらないと評価が上がらないジレンマを抱えていらっしゃった。私が接触した時もご自身のキャリアについて悩まれていて、「ネットサービス企業から誘われているが、自分はアイデアに恵まれているほうではないし、サービスを創りたいわけではない」と。その方が望まれていたのは、自分の技術をビジネスの中に活かして企業に貢献していくこと。まさにそのコンサルティングファームが募集しているポジションがふさわしいのではないかとご提案したところ、非常に興味を示され、面接を経て入社される運びとなりました。先方からの評価もきわめて高く、年収も700万から1000万円超にアップし、双方に意義のあるご支援ができたと感じています。

半年かかろうと1年かかろうと、
納得されるまでおつきあいしたい。

私は転職希望者の方と伴走することをモットーにしています。ご自身にどんな活躍の可能性があるのか、これまでのキャリアを棚卸しして一緒に考え、本当にフィットする企業を納得いくまでご紹介したいと考えています。

先にお話ししたSIer出身の方も、入社されるまで10カ月近くおつきあいさせていただきました。その間、定期的にコミュニケーションを取り、コンサルティングファームへの応募を決断された後は、可能な限りその企業についての詳細な情報をご提供した上で面接に臨んでいただいた。選考もスムーズに進み、内定後、待遇などの条件を示されるオファー面談でその方は即応諾されて入社に至りました。通常はオファー面談を受けた後、決心されるまでしばらく時間をおいて悩まれるケースが多いのですが、その場で握手できれば転職希望者の方にとっても企業にとってもストレスがない。そのためにも事前に転職希望者の方としっかりと対話を重ね、ご紹介する企業の理解を深めていただくように努めています。

私自身も過去、大手通信キャリアの法人営業職から、自分と関わる人を自分の責任で幸せにしていくヘッドハンターを志して転職し、いまは子供を抱えて育児と両立しながら仕事に取り組む毎日です。求めるキャリアをかなえていく大変さを実感しており、同年代の転職希望者の方々とも共感できるところが多いと思います。そうした私の経験も踏まえて、みなさんが望まれるキャリアを実現するお手伝いができればと考えています。

※各記事の内容や経歴は、インタビュー当時のものです。